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異文化を消化し、土着文化と昇華するハイブリッド・カルチュアを顕すバイリンガル・グラフ誌『moc graph(モックグラフ)』。パイロット号では「東から聞こえ始めた新たな音楽の波」を主題に、いとうせいこう、Oshow(浅草ジンタ)、s-ken、森雅樹(EGO-WRAPPIN’)。東京のイーストサイドで活躍するアーティストを特集するほか、イーストサイドの「音」を感じるスポットを、第23回土門拳文化賞奨励賞の写真家・上出優之利が全篇撮り下ろす。
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【Table Of Contents(A to Z)】
いとうせいこう「観念としての下町」
Oshow(浅草ジンタ)「浅草一番星」
s-ken「江戸ストリートカルチャーにみるパンク精神」
片山喜康「東から聞こえ始めた新たな音楽の波」
上出優之利「ナミセン・ブロンクス」
森雅樹(EGO-WRAPPIN’)「浅草リアルブルース」
墨酷推薦 東京極東地区旗亭一覧
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Photographs copyright © 2023 Masanori Kamide.Text copyright © 2023 by the individual authors.All rights reserved. No part of this book may be reproduces in any manner whatsoever without permission in writing from publisher. Print in Japan
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歌舞伎町、コールデン街を中心に
異国情緒溢れる福生の赤線や
横須賀のドブ板まで
原子力発電所が爆発した日に
ギターをカメラに持ち替え
10年間、自転車に跨り夜な夜な巡回した
歓楽街の定点観測
当たり前だった現実が
ふとしたきっかけで幻と消えてしまう
夜の街を自由に闊歩し
人々が集うことが出来た時代の記録をここに
(まえがきより)
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彼の内なる熱きグルーヴが溢れ出して、異人都市空間を捉える。衝撃的TOKYO!
(エスケン/帯文より)
「夜の狂騒」と人間への飽くなき「好奇心」。上出のカメラによる「化学反応」の結果がこうなったのだ。
(ハービー・山口/帯文より)
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上出優之利(Masanori Kamide)
大阪府出身。1980年代よりDJ / ミュージシャンとして30年間活動。2011年の震災を機に、写真家に転向、ストリート・スナップからポートレイトまで、人物を主な被写体として活動中。福生の伝説的ディスコや、歌舞伎町のポールダンサーたちなど、コミュニティを内側から捉えるスタイルも好評を博し、写真集『モノクロのブルース』で2017年土門拳文化賞奨励賞を受賞。
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